PCとPC周辺機器 - 百花繚乱 - PCパーツアーカイブ

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冷却用ファン

風が弱いな。自作PCの背面に手を当てた時の感想です。CPUなどの温度とともに回転数が上がり風量が増えることはわかっているのですが、ただでさえ静粛性に優れたケースということもあり、本当に冷やしているのか心配になってしまいます。

自作PCもすでに実務で使い始めていますが、まだ何か秘めたる力を持っているのではと、暇さえあればカバーを開けてのぞき込んだり、マニュアルや付属のソフトを起動したりしていますが、どうも正面パネルの上側にファンがついていて、下側は内部が見えるメッシュという構成が気になります。鼻から息を吸いながら口から息を吐きだしているような、難しいことをしている感じです。

Fractal Design GP-14 140mm径ファン

ということで、正面パネルについているのと同じFractal Design GP-14 White 140mm 冷却用ファン を購入しました。取り付けはいたって簡単で、ネジを4本留めて、ファンから出ているケーブルをマザーボードの空いているファンコネクタに差し込むだけです。

これだけで何も設定しなくてもBIOS画面にはファンの回転数が表示されました。

冷却用だけでなく換気用など色々なところでファンが使われていますが、風量と静圧という2つの要素があります。静圧というのは風を吸い込む力とイメージすれば良いかもしれません。

例えるなら、台所の換気扇で木造一戸建てならば、建物の気密性が高くないため、風量重視の扇風機のような羽が回るタイプを設置し、一方鉄筋コンクリートのマンションなどは建物の気密性が非常に高いためシロッコファン(遠心ファン)といわれる静圧が高いものを設置する、ということです。

白い羽が回るのを見ながら、ふと実験室で使わなくなったファンを扇風機代わりに使っていたことを思い出しました。

メッシュ越しにみえる白い羽のファン

起動!あ、煙?!

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マザーボードにECC RDIMM取り付け

眠い目をこすりながらCPUに続いてメモリ4枚(Crucial DDR4 (PC4-2133) 64GB(16GBx4) ECC RDIMM CT4K16G4RFD4213 )を取り付け、マザーボード上のM2コネクタにSamsung SSD 512GB 950 PRO M.2 Type2280 PCIe3.0×4(32Gb/s) NVMe1.1 V-NAND搭載 MZ-V5P512B/IT を差し込み、ビデオカードELSA NVIDIA Quadro M4000 8GB(EQM4000-8GER) を取り付け、配線を急ぎました。

M2スロットにSSDを取り付け QUADRO M4000

早くスイッチを入れたい。少しせっかちなタイプだからでしょうか、そういう思いが強くなってきました。束線もそこそこに珈琲を片手に電源スイッチをON。どうやら煙も上がらず起動できました。

いや、煙が見えました。と、一瞬焦りましたが、珈琲の湯気を照明が照らしていただけでした。ふと抵抗の焼けるにおい、プリント基板の焼けるにおい、アルミ電解コンデンサのパンクした時のにおいなどの記憶が蘇りました。

ファン回転中

静かにファンが回転し、マザーボード上の7セグLEDの数字が次々と変わっています。モニターをつなぎ忘れていたので、背面のDPポートにつなぎました。しばらくするとDELLとは違ったBIOS画面が表示されました。温度やファンの回転数、CPUのクロック周波数などが表示され、リアルタイムで変化しています。まだOSはインストールしていません。

初めて通電して煙が出ない、測定器類に異常な数値が出ていない、過去の仕事でもこのときの安堵感は言葉にできないものでした。久しぶりにその安堵感に浸りました。珈琲をすすりながらしばしファンの回転とBIOS画面を見ていました。

SSDに配線

そういえばマザーボードの裏面にSSDを取り付けましたが、付属の(SATA)電源ハーネスがアングル型コネクタのためSSDへの挿入ができなかったので、手持ちの4Pの電源コードをストレートのSATAコネクタに変換するハーネスを使って対処しました。

SATA電源ケーブルの変更

これからは電気との戦い...でしょうか。

撮影用LED照明 Aputure HR672S

ザラザラとした猫の舌のような手触りでした。

マザーボードASUS X99-M WS/SEのCPUソケットの最初の感触です。上の写真は日夜パソコン作業を照らしてくれている撮影用LEDライトですので、CPUやソケットとは関係ありません。

ASUSマザーボードX99-M WS/SEのLGA2011-v3対応CPUソケット

そこへ取り付けるCPUのピン側です。取り付けるCPUはIntel CPU Xeon E5-2630V3です。8コア16スレッド2.40GHz(Turbo時3.20GHz)20Mキャッシュ...どのくらい凄いか、よくわかりません。CPUの新品を肉眼で見たのも初めてです。

CPUのソケット面 Intel CPU Xeon E5-2630V3トップ

さらにCPUを冷却するクーラーと言われているものです。ヒートパイプがなぜかカッコいいと感じてしまいました。今回使ったのはCoolerMaster製のHyper 212X(RR-212X-20PM-J1) というモデルです。違うサイズのソケットにも対応するための金具も同梱されています。

CPU冷却用クーラーCoolerMaster Hyper 212X(RR-212X-20PM-J1) CPUクーラー

いよいよCPUをソケットに取り付けです。CPUの取り付け向きを確認して、黒いプラスチックの板がついたまま固定金具を倒していきます。黒い板はそのとき勝手に外れます。続いてCPUの放熱面とクーラーの取り付け面の小さな隙間を埋めるグリスを薄く薄く塗って、そこへCPUクーラーをスプリングの入ったネジで固定しました。スプリングにまだまだ遊びがありますが、きっちりと固定されています。

グリス(AINEX シルバーグリス)を塗ったCPU CPUにクーラーを取り付けたところ

最後にクーラー用のファンを取り付けて完了しました。

CPUクーラーにファンを取り付け

今回はグリスにはクーラーに付属していたものを使わず、AINEX シルバーグリスAS05というものを使いました。

CPU用熱伝導グリス

高価な部品を取り付けると、とても神経を使って疲れます。もう少し通電は先です。

パソコン組み立て中を撮影中

電源ユニットが取り付けられたパソコンシャーシは、それだけでグッと重みが増しました。

まだ中身が無い状態で、パソコンとは言えないということで、SSD一つ(SanDisk SSD Extreme PRO 960GB )とブルーレイドライブ(パイオニアのBD/DVD/CDドライブ BDR-209BK2 バルク品 )、そしてCPUが脳ならば脊椎にあたるかどうか、マザーボード(ASUSTeK マザーボード X99-M WS/SE )を取り付けました。

SSD取り付け 光ディスクドライブ取り付け

ところがマザーボードだけはシャーシに取り付けられないという局面にぶつかりました。microATX規格のボードなので、今回のシャーシには取り付けられるはずが、どうも穴位置がずれている様子でした。

PCケースFractal Design Define R5 を先に選んで、これに取り付けられるワークステーション向けのマザーボードを探した結果、発売されて間もないX99-M WS/SEを選択しました。

このシャーシはATXとmicroATX規格には問題なく使えますが、基板サイズが大きいと穴位置は合っても取り付けられないという少々残念な構造になっています。このため、同社のX99-E WSは諦めた次第です。

さて、シャシーにはあらかじめマザーボードの位置決めをするための六角支柱に突起が出ているものが真ん中についていました。他の六角支柱はボードサイズによって一部異なる場所につける必要があるため、1つずつプラスドライバーで回せる便利な小道具を使って留めていきました。

六角支柱をプラスドライバで回す小道具

いよいよマザーボードをシャーシに取り付けるべく、突起のある支柱に合わせて取り付けようとしたのですが、バックパネルのI/O部のスポンジに負けて、位置が定まりません。その程度の加工精度なのかと疑ったのですが、よく見ると、下の写真ではわかりにくいのですが、バックパネルがバチッとはまっていなかったのが原因でした。

マザーボードI/O部のパネル

やれやれと思ったのもつかの間、一か所基板には穴がない部分にも六角支柱を取り付けていることに気づきました。ただシャーシにはMの文字が刻印されていて、これはmicroATX規格のときに支柱を取り付ける指示です。結局その支柱は外して、位置決め用の支柱のところと差し替えて、マザーボードを取り付けました。

マザーボード取り付け

生で見るマザーボードは何かの要塞の模型のように整然とコネクタが並んでいました。これはワクワクするなと思った次第です。

ところで支柱はすべて、ネジも含めて完全に塗装されて電気的にはアウトですが、こんなものなのでしょうか。と、壊れかけのDELL T3500を見ると、鉄製ではありますが直流的に導通があるメッキされた支柱やシャーシのカバー、金具が使われていました。

毎日、深夜にリビングで一人組み立てに勤しんでいます。次は脳です。CPUです。

電源ユニット Seasonic X Series 760W SS-760XP2S

PCのカバーを開けて、まずは電源ユニットSeasonic X Series 760W SS-760XP2S 80PLUS PLATINUMを取り付けました。

この電源を選択した理由の一つは出力ケーブル(ハーネス)が全てコネクタ接続だったということです。電源本体が壊れた場合、直出しケーブルタイプだとせっかく束ねたハーネスをたぐり寄せる大変な作業があるからです。それにしてもしっかりした造りと元箱の立派なことに驚きました。

80PLUSのPLATINUMという基準を満たすことで、パソコンの電源の価値を高めているとのことですが、低負荷時でも変換効率が高める技術はかつて通信業者向けの電源の開発をしていた自身としては、頭が下がります。なおこの規格は電源モデル1つ1つがリスト化されその機種名がアメリカのecovaのサイトで公開されています。

ちなみにプラチナの上にはチタン、下にはゴールド、シルバー、ブロンズ、スタンダードというランクがあり、プラチナでは日本国内で100Vのコンセントを利用した場合は最大負荷の20%の時でも90%以上の変換効率が得られるという基準です。入力側の力率は負荷には言及されていませんが、一律0.9以上という条件も必須です。

以前は電源の仕様といえば、最大負荷時に最大効率が得られることが必須で、それ以外の負荷時はあまり重要視されていませんでした。パソコンではユーザやソフトごとに非常に幅広い負荷で利用されるため環境に配慮するために、また電源部分の付加価値を高めるために80PLUSという基準が設けられたのではないかと想像しています。

さて、この電源には大きなファンが内蔵されています。PCケースFractal Design Define R5には上下どちら向きで取り付けるべきか悩んでしまいました。

SS-760XP2Sをケースに取り付け

電源のファンを見ると、ファンがついている部分から吸気していることが分かりました。PCケースは底面からもメッシュを通してですが吸気は可能ですが、PCケース内温度が少々高くてもケース内から吸気するほうが風量は得られそうです。これを踏まえてファンが上向きになるようにPCケース内に取り付けました。

風量と静圧、ファンのプッシュとプルなどシャーシのファンを含め、色々検討すべきかもしれませんが、パソコンを早く完成させることを優先するため、今回は深くは考えませんでした。

電源の取り付けは、PCケースの背面から4本の小さなネジで止めるだけでした。わずか数分の作業でした。

電源取り付けネジ
Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケースの上面

塗装、メッキ、色、構造、どれも驚くほど立派でした。

大きな箱から取り出したパソコン用ケースの第一印象です。Fractal Design Define R5というケースです。外観、重さ、スイッチなど高級オーディオアンプを彷彿とさせる、何か蓋を開けたらいけないのではないかと思い、コーヒーを飲みながらしばし四方から眺めていました。

とはいえ、中は空っぽなのは承知していましたので、これもまたA4一枚とはかけ離れた1冊の取扱説明書を開いて、書いてある順番通りに両側面のカバーを外しました。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケースの内部

側面から反対側が見える状態になり、あぁ、側面パネルを付けた状態で最大強度を得る、面で支える一戸建て木造住宅と同じような構造、そう捉えました。それにしても3.5インチのトレーが8段並んでいる部分は壮観です。どうやら2.5インチのSSDもアダプタを使わず、トレーの裏からねじ止めができる仕組みです。下の写真の白い小箱にはいくつものネジ等が入っていました。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケース内部の3.5インチトレー

ケースの反対側を見ると、2つの白い扉が目につきました。これは2.5インチのSSDやHDDを取り付けるトレーという説明書きがありました。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケースの右側面内

それにしても何も取り付けていなくても重く感じましたが、ほぼ全てが鉄でできていることが要因だとわかりました。塗装が内部も完全に施され、付属のねじも塗装され、パソコンとして出来上がった際の電気面でのシールド効果などは期待はできないかもしれません。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケース内のケーブル束線

底面と正面パネルドアを開けると、簡単に取り外しができて、清掃が容易なメッシュのフィルタが取り付けてありました。これまで、いえ今もDELLのPrecisionを使っていますが、年に数回はエアスプレーで埃を飛ばしていましたが、そういったメンテナンスの頻度は下がりそうです。

早くスイッチをオンして動くようにしたくなる印象を受けたケースです。

さて、パーツは概ね揃いました。

自作PCパーツ一式

細かな仕様は組んでから見直すとして、今回の初めての自作PCで使うパーツを決めました。現在のトレンドはどうなのか、という部分で各パーツとも悩みました。今後5年間は仕事で使える、壊れる前に止まる、そういう信頼性のあるパソコンということだけは自身に言い聞かせセレクトしたのが、下記のものです。

  • OS:Windows10 Pro 64bit
  • CPU:intel Xeon E5-2630v3 1個
  • マザーボード:ASUS X99-M WS/SE(microATX)
  • メモリ:Crucial DDR4-2133 64GB(16GBx4)ECC RDIMM
  • ビデオカード:ELSA NVIDIA Quadro M4000 1枚
  • 電源:Seasonic 760W SS-760XP2S 80PLUS PLATINUM
  • CPUクーラー:Cooler Master RR-212X-20PM-J1
  • ケース:Fractal Design Define R5 Black
  • 起動・ソフト用SSD:SanDisk Extreme PRO 960GB
  • 作業用SSD:Samsung 512GB 950PRO M.2 NVMe1.1
  • データ保存用SSD:Crucial CT960M500SSD1 2枚
  • 光学ディスクドライブ:Pioneer BDR-209BK2

上記で一番悩んだのはマザーボードです。その理由はメモリにECC RDIMMを使いたかったこと、ケースの選択肢が広いATXかMicroATX規格のサイズ(穴位置)であることです。探してもなかなか見つからなかったのですが、ASUSからX99-M WS/SE (microATX)というものがリリースされていました。

しかし仕様をよく見ると、M.2ソケットがNVMe対応ですがPCIe 3.0ではなく2.0とSATA3に対応とあります。とすると32Gb/sではなく16Gb/sということになってしまいSamsung SSD 512GB 950 PRO M.2 が生かしきれないということになります。

PCIeのレーンに挿すM2SSDのボードも存在するようなので、その部分は目をつぶりました。

以上のようなこともありましたが、Amazonやツクモ、その他PCパーツを扱っているオンラインショップで価格や在庫があるかを確認しながらすべての注文を終えました。

と注文を終えて翌日、DELLの法人様向け製品限定クーポンが出たことを知りました。なんと20%OFFです。試しにT7810を概ね上記のパーツでフルカスタマイズしてみると、5年保証にしてもほとんど同じという少し後悔する結果でした。ただ、メーカ保証があるから逆に改造などができないのもつまらないので、これはこれ、と納得した次第です。

さて次は届いたパーツの開封です。