PCとPC周辺機器 - 百花繚乱 - 2015年12月アーカイブ

2015年12月アーカイブ

冷却用ファン

風が弱いな。自作PCの背面に手を当てた時の感想です。CPUなどの温度とともに回転数が上がり風量が増えることはわかっているのですが、ただでさえ静粛性に優れたケースということもあり、本当に冷やしているのか心配になってしまいます。

自作PCもすでに実務で使い始めていますが、まだ何か秘めたる力を持っているのではと、暇さえあればカバーを開けてのぞき込んだり、マニュアルや付属のソフトを起動したりしていますが、どうも正面パネルの上側にファンがついていて、下側は内部が見えるメッシュという構成が気になります。鼻から息を吸いながら口から息を吐きだしているような、難しいことをしている感じです。

Fractal Design GP-14 140mm径ファン

ということで、正面パネルについているのと同じFractal Design GP-14 White 140mm 冷却用ファン を購入しました。取り付けはいたって簡単で、ネジを4本留めて、ファンから出ているケーブルをマザーボードの空いているファンコネクタに差し込むだけです。

これだけで何も設定しなくてもBIOS画面にはファンの回転数が表示されました。

冷却用だけでなく換気用など色々なところでファンが使われていますが、風量と静圧という2つの要素があります。静圧というのは風を吸い込む力とイメージすれば良いかもしれません。

例えるなら、台所の換気扇で木造一戸建てならば、建物の気密性が高くないため、風量重視の扇風機のような羽が回るタイプを設置し、一方鉄筋コンクリートのマンションなどは建物の気密性が非常に高いためシロッコファン(遠心ファン)といわれる静圧が高いものを設置する、ということです。

白い羽が回るのを見ながら、ふと実験室で使わなくなったファンを扇風機代わりに使っていたことを思い出しました。

メッシュ越しにみえる白い羽のファン
Samsung SSD 1TB 850 EVO 2.5インチ 内蔵型の速度計測結果

サムソンにもてあそばれているような、あるいはCrystalDiskMarkが壊れたような、そんな数字に再び唖然としてしまいました。

サムソンの公式サイトを眺めていると、

「あなたのSSDを2倍高速化する、「RAPIDモード」が機能拡張:Samsung Magician Softwareによってサポートされる超高速化機能RAPIDモードは、パソコン内メインメモリの空き容量をキャッシュとして利用することで、ストレージ性能を大幅に向上。パソコン内のメインメモリの最大25 %まで*1をキャッシュとして利用でき、SSD 850 EVO mSATA / M.2の性能を約2倍*2に向上させることが可能です。」

という文章が目に留まりました。気になってしまい、Amazonでたまたまセール中だったSamsung SSD 1TB 850 EVO ベーシックキット 2.5インチ 内蔵型 MZ-75E1T0B/IT をポチってしまいました。今回はM2ではなく、一般的なサイズ、SATA3接続のSSDです(M2SSDの爆速記事はこちら)。上位には2TBモデルもありましたが、さすがに高価なため、1TBモデルを購入しました。

Samsung SSD 1TB 850 EVO 内蔵型

このSSDを自身初の自作PCに取り付けました。それにしてもこのSSDは特に軽く感じます。スペック上は66gとなっています。

MZ-75E1T0Bの取り付け

取り付けが終わり、PCの電源を入れると他のドライブ同様に認識されました。早速速度を計測したのが下記のデータです。

Samsung SSD 1TB 850 EVO の速度データ

いたって普通のSATA3接続のSSDのデータです。さて、ここからが異次元ワールドへの設定です。

SSDに付属のDVDに収められている「Samsung Magician」というソフトをインストールします。この記事を書いている時点ではソフトのバージョンは4.9で、サムソンの公式サイトでもダウンロードが可能です。ソフトを起動して、左側メニューでRAPID Modeを選択します。その画面でステータスのところにある「有効にする」をクリックすると、再起動ののち異次元ワールドに突入します。実に簡単な作業です。

サムソンのMagicianのRAPID Mode設定ページ

この爆速化は、メインメモリ(今回は64GB(Crucial DDR4 2133 MT/s (PC4-2133) 64GB (16GBx4) ECC Registered DIMM(CT4K16G4RFD4213) )搭載)の一部分をSSDのキャッシュに割り当てることで実現しています。私の場合はソフトによってはメインメモリを100%使用する設定にしているものもあるため、そのあたりは見直す必要がありますが、それを踏まえても驚愕の速度です。それから、このRAPID ModeはPC内の1つだけに適用という制限があります。ブート用のSSDに使うのがベターなのかもしれません。

M2SSDで驚いて間もないのに、さらにその上の世界を垣間見て少々興奮気味です。さて、このドライブを何に使おうかと考えてみます。

爆速M2SSDへ

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Samsung SSD 512GB 950 PRO M.2(MZ-V5P512B/IT) 速度データ

見たことのない速度が出ました。これが現代のSSDの速度なんだと唖然としてしまいました。

前回の記事でSamsung SSD 512GB 950 PRO M.2ベーシックキット Type2280 PCIe3.0×4(32Gb/s) NVMe1.1 MZ-V5P512B/IT をマザーボードのM2ソケットに挿していましたが、驚くほどの結果は得られませんでした。

そこで、SSDの商品タイトルに「PCIe3.0×4(32Gb/s)」と入っていることを根拠に、今回は試しに玄人志向 STANDARDシリーズ PCI-Express x4接続 M.2スロット増設インターフェースボード M.2-PCIE に取り付けて、マザーボードのPCI-e x16に取り付けました。

玄人志向 PCI-Express x4接続 M.2スロット増設インターフェースボード M.2-PCIE Samsung SSD 512GB 950 PRO M.2をPCI-eレーンに取り付け

特にドライバーを入れたりせず、PCの電源を入れただけで認識してくれました。その状況で下記の速度データが得られました。

M2 SSDをPCI-e x4接続

しかしまだ納得がいかなかったため、BIOS画面を丹念に見ていくと、PCI-eの各レーン単位で、ジェネレーション(1.1、2.0、3.0)選択できるようになっていて、デフォルトではAutoに設定されていました。これを3.0に設定にしたところ、最上部の速度データが得られました。

なんだか初めて新幹線に乗ったかのような感覚でしょうか。このドライブには撮影データを収めた別のSSDから作業に必要な分をコピーアンドペーストして利用しています。また、作業中のキャッシュもこのドライブを選択しました。(PhotoshopCCのCamera RAWのキャッシュ)

久々にパソコンでしびれました。

OSのインストール、そして数多くの更新プログラムのインストールが終わり、前機種のDELL T3500から外したSSDを取り付けました。3.5インチのベイにスペーサーを使わず2.5インチのSSDが取り付けられるのPCケースFractal Design Define R5はよくできていると思います。

HDD・SSDベイ

さてまずSSDの読み書き速度を計測しました。OSが入っているSanDisk SSD Extreme PRO 960GB(SDSSDXPS-960G-J25)です。結果は下記のとおりSATA3接続で必要十分な速度が出ています。

SanDisk SSD Extreme PRO 960GB SATA3接続

続いては半信半疑でマザーボードのM2ソケットに増設したSamsung SSD 512GB 950 PRO M.2です。スペック上はPCIe3.0×4接続で32Gb/sの速度(NVMe1.1規格)であるとパッケージには書いてあります。しかし、ASUSTeK マザーボード X99-M WS/SE の取扱説明書やWebサイトには「M.2 Socket 3, with M Key, type 2260/2280 storage devices support (both SATA & PCIE mode)」と書いてあるだけです。ネット上でマザーボードとこのM2 SSDについて調べましたが、発売して間もないためか明確な内容を見つけることができませんでした。読み書きの速度測定の結果は下記の通りです。

Samsung SSD 512GB 950 PRO M.2測定結果 M2スロットにSSDを取り付け

SATA3接続のSSDよりは早い、という結果です。サンディスクのExtreme Pro 960GBより高価であることを踏まえると、コストパフォーマンスが優れているとは言えない状況です。このSSDはもう少し調べてみたいと思います。

Samsung SSD 512GB 950 PRO M.2の外観

自作PCもハード面ではおおむね動いているようですが、仕事で使うには大事なものが足りません。それはOSです。これまで使っていたDELL T3500で、すでにWindows10 Pro 64bitでほぼ快適に動いていましたので、今回の初自作PCも同じWindows10 Pro 64bitで使うことにします。

しかし手元にWindows10のインストールディスクなどは持っていませんので、DELL純正Windows7 Pro 64bit SP1ディスクを使ってWindows7をインストールして、そこからWindows10へバージョンアップという2段階長時間手間ひまインストールを考えていました。

ところが、ごく最近のWindows10のメジャーアップデートで、Windows10のインストール中にWindows7の認証キーを入力することで正式にインストールできるという記事を読みました。色々調べていると、さらにWindows10のインストール用DVDがMicrosoftのサイトが提供するツールで作ることができるということを知りました。

さっそくノートPCで取り掛かりました。

  1. まずはツールを提供しているMicrosoft社のページへ行きます。下記ページが現れるので、そこでページ下部の「ツールを今すぐダウンロード」をクリックします。
  2. Windows10メディア作成ツールのページ
  3. ダウンロードしたファイルをクリックすると次の画面が現れます。あとは順次表示される手順に沿って進むのみです。
  4. Windows10メディア作成ツール画面01
  5. インストールメディアはディスク派の人は途中でUSBフラッシュドライブ、またはISOファイル、の選択肢が出てきますが、ISOファイルを選択します。
  6. Windows10メディア作成ツール画面03
  7. そして最後に下記画面が表示されますので、DVDドライブがある人は「DVD書き込み用ドライブを開く」を選択して完了をクリックします。
  8. Windows10メディア作成ツール画面07

以上でWindows10のインストールDVDが出来上がりました。なお、Windows.isoというファイルがドキュメントフォルダなどに作られています。

上記のDVDを自作PCの電源をONしてDVDドライブに入れます。すぐに認証キーの入力を求められますので、それまで使っていたDELL T3500の天板に貼ってあるWindows7 Proの認証キーを入力しました。あとは表示される手順に沿って進むとWindows10 Professional 64bitマシンが出来上がります。

起動!あ、煙?!

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マザーボードにECC RDIMM取り付け

眠い目をこすりながらCPUに続いてメモリ4枚(Crucial DDR4 (PC4-2133) 64GB(16GBx4) ECC RDIMM CT4K16G4RFD4213 )を取り付け、マザーボード上のM2コネクタにSamsung SSD 512GB 950 PRO M.2 Type2280 PCIe3.0×4(32Gb/s) NVMe1.1 V-NAND搭載 MZ-V5P512B/IT を差し込み、ビデオカードELSA NVIDIA Quadro M4000 8GB(EQM4000-8GER) を取り付け、配線を急ぎました。

M2スロットにSSDを取り付け QUADRO M4000

早くスイッチを入れたい。少しせっかちなタイプだからでしょうか、そういう思いが強くなってきました。束線もそこそこに珈琲を片手に電源スイッチをON。どうやら煙も上がらず起動できました。

いや、煙が見えました。と、一瞬焦りましたが、珈琲の湯気を照明が照らしていただけでした。ふと抵抗の焼けるにおい、プリント基板の焼けるにおい、アルミ電解コンデンサのパンクした時のにおいなどの記憶が蘇りました。

ファン回転中

静かにファンが回転し、マザーボード上の7セグLEDの数字が次々と変わっています。モニターをつなぎ忘れていたので、背面のDPポートにつなぎました。しばらくするとDELLとは違ったBIOS画面が表示されました。温度やファンの回転数、CPUのクロック周波数などが表示され、リアルタイムで変化しています。まだOSはインストールしていません。

初めて通電して煙が出ない、測定器類に異常な数値が出ていない、過去の仕事でもこのときの安堵感は言葉にできないものでした。久しぶりにその安堵感に浸りました。珈琲をすすりながらしばしファンの回転とBIOS画面を見ていました。

SSDに配線

そういえばマザーボードの裏面にSSDを取り付けましたが、付属の(SATA)電源ハーネスがアングル型コネクタのためSSDへの挿入ができなかったので、手持ちの4Pの電源コードをストレートのSATAコネクタに変換するハーネスを使って対処しました。

SATA電源ケーブルの変更

これからは電気との戦い...でしょうか。

撮影用LED照明 Aputure HR672S

ザラザラとした猫の舌のような手触りでした。

マザーボードASUS X99-M WS/SEのCPUソケットの最初の感触です。上の写真は日夜パソコン作業を照らしてくれている撮影用LEDライトですので、CPUやソケットとは関係ありません。

ASUSマザーボードX99-M WS/SEのLGA2011-v3対応CPUソケット

そこへ取り付けるCPUのピン側です。取り付けるCPUはIntel CPU Xeon E5-2630V3です。8コア16スレッド2.40GHz(Turbo時3.20GHz)20Mキャッシュ...どのくらい凄いか、よくわかりません。CPUの新品を肉眼で見たのも初めてです。

CPUのソケット面 Intel CPU Xeon E5-2630V3トップ

さらにCPUを冷却するクーラーと言われているものです。ヒートパイプがなぜかカッコいいと感じてしまいました。今回使ったのはCoolerMaster製のHyper 212X(RR-212X-20PM-J1) というモデルです。違うサイズのソケットにも対応するための金具も同梱されています。

CPU冷却用クーラーCoolerMaster Hyper 212X(RR-212X-20PM-J1) CPUクーラー

いよいよCPUをソケットに取り付けです。CPUの取り付け向きを確認して、黒いプラスチックの板がついたまま固定金具を倒していきます。黒い板はそのとき勝手に外れます。続いてCPUの放熱面とクーラーの取り付け面の小さな隙間を埋めるグリスを薄く薄く塗って、そこへCPUクーラーをスプリングの入ったネジで固定しました。スプリングにまだまだ遊びがありますが、きっちりと固定されています。

グリス(AINEX シルバーグリス)を塗ったCPU CPUにクーラーを取り付けたところ

最後にクーラー用のファンを取り付けて完了しました。

CPUクーラーにファンを取り付け

今回はグリスにはクーラーに付属していたものを使わず、AINEX シルバーグリスAS05というものを使いました。

CPU用熱伝導グリス

高価な部品を取り付けると、とても神経を使って疲れます。もう少し通電は先です。

パソコン組み立て中を撮影中

電源ユニットが取り付けられたパソコンシャーシは、それだけでグッと重みが増しました。

まだ中身が無い状態で、パソコンとは言えないということで、SSD一つ(SanDisk SSD Extreme PRO 960GB )とブルーレイドライブ(パイオニアのBD/DVD/CDドライブ BDR-209BK2 バルク品 )、そしてCPUが脳ならば脊椎にあたるかどうか、マザーボード(ASUSTeK マザーボード X99-M WS/SE )を取り付けました。

SSD取り付け 光ディスクドライブ取り付け

ところがマザーボードだけはシャーシに取り付けられないという局面にぶつかりました。microATX規格のボードなので、今回のシャーシには取り付けられるはずが、どうも穴位置がずれている様子でした。

PCケースFractal Design Define R5 を先に選んで、これに取り付けられるワークステーション向けのマザーボードを探した結果、発売されて間もないX99-M WS/SEを選択しました。

このシャーシはATXとmicroATX規格には問題なく使えますが、基板サイズが大きいと穴位置は合っても取り付けられないという少々残念な構造になっています。このため、同社のX99-E WSは諦めた次第です。

さて、シャシーにはあらかじめマザーボードの位置決めをするための六角支柱に突起が出ているものが真ん中についていました。他の六角支柱はボードサイズによって一部異なる場所につける必要があるため、1つずつプラスドライバーで回せる便利な小道具を使って留めていきました。

六角支柱をプラスドライバで回す小道具

いよいよマザーボードをシャーシに取り付けるべく、突起のある支柱に合わせて取り付けようとしたのですが、バックパネルのI/O部のスポンジに負けて、位置が定まりません。その程度の加工精度なのかと疑ったのですが、よく見ると、下の写真ではわかりにくいのですが、バックパネルがバチッとはまっていなかったのが原因でした。

マザーボードI/O部のパネル

やれやれと思ったのもつかの間、一か所基板には穴がない部分にも六角支柱を取り付けていることに気づきました。ただシャーシにはMの文字が刻印されていて、これはmicroATX規格のときに支柱を取り付ける指示です。結局その支柱は外して、位置決め用の支柱のところと差し替えて、マザーボードを取り付けました。

マザーボード取り付け

生で見るマザーボードは何かの要塞の模型のように整然とコネクタが並んでいました。これはワクワクするなと思った次第です。

ところで支柱はすべて、ネジも含めて完全に塗装されて電気的にはアウトですが、こんなものなのでしょうか。と、壊れかけのDELL T3500を見ると、鉄製ではありますが直流的に導通があるメッキされた支柱やシャーシのカバー、金具が使われていました。

毎日、深夜にリビングで一人組み立てに勤しんでいます。次は脳です。CPUです。

電源ユニット Seasonic X Series 760W SS-760XP2S

PCのカバーを開けて、まずは電源ユニットSeasonic X Series 760W SS-760XP2S 80PLUS PLATINUMを取り付けました。

この電源を選択した理由の一つは出力ケーブル(ハーネス)が全てコネクタ接続だったということです。電源本体が壊れた場合、直出しケーブルタイプだとせっかく束ねたハーネスをたぐり寄せる大変な作業があるからです。それにしてもしっかりした造りと元箱の立派なことに驚きました。

80PLUSのPLATINUMという基準を満たすことで、パソコンの電源の価値を高めているとのことですが、低負荷時でも変換効率が高める技術はかつて通信業者向けの電源の開発をしていた自身としては、頭が下がります。なおこの規格は電源モデル1つ1つがリスト化されその機種名がアメリカのecovaのサイトで公開されています。

ちなみにプラチナの上にはチタン、下にはゴールド、シルバー、ブロンズ、スタンダードというランクがあり、プラチナでは日本国内で100Vのコンセントを利用した場合は最大負荷の20%の時でも90%以上の変換効率が得られるという基準です。入力側の力率は負荷には言及されていませんが、一律0.9以上という条件も必須です。

以前は電源の仕様といえば、最大負荷時に最大効率が得られることが必須で、それ以外の負荷時はあまり重要視されていませんでした。パソコンではユーザやソフトごとに非常に幅広い負荷で利用されるため環境に配慮するために、また電源部分の付加価値を高めるために80PLUSという基準が設けられたのではないかと想像しています。

さて、この電源には大きなファンが内蔵されています。PCケースFractal Design Define R5には上下どちら向きで取り付けるべきか悩んでしまいました。

SS-760XP2Sをケースに取り付け

電源のファンを見ると、ファンがついている部分から吸気していることが分かりました。PCケースは底面からもメッシュを通してですが吸気は可能ですが、PCケース内温度が少々高くてもケース内から吸気するほうが風量は得られそうです。これを踏まえてファンが上向きになるようにPCケース内に取り付けました。

風量と静圧、ファンのプッシュとプルなどシャーシのファンを含め、色々検討すべきかもしれませんが、パソコンを早く完成させることを優先するため、今回は深くは考えませんでした。

電源の取り付けは、PCケースの背面から4本の小さなネジで止めるだけでした。わずか数分の作業でした。

電源取り付けネジ
Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケースの上面

塗装、メッキ、色、構造、どれも驚くほど立派でした。

大きな箱から取り出したパソコン用ケースの第一印象です。Fractal Design Define R5というケースです。外観、重さ、スイッチなど高級オーディオアンプを彷彿とさせる、何か蓋を開けたらいけないのではないかと思い、コーヒーを飲みながらしばし四方から眺めていました。

とはいえ、中は空っぽなのは承知していましたので、これもまたA4一枚とはかけ離れた1冊の取扱説明書を開いて、書いてある順番通りに両側面のカバーを外しました。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケースの内部

側面から反対側が見える状態になり、あぁ、側面パネルを付けた状態で最大強度を得る、面で支える一戸建て木造住宅と同じような構造、そう捉えました。それにしても3.5インチのトレーが8段並んでいる部分は壮観です。どうやら2.5インチのSSDもアダプタを使わず、トレーの裏からねじ止めができる仕組みです。下の写真の白い小箱にはいくつものネジ等が入っていました。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケース内部の3.5インチトレー

ケースの反対側を見ると、2つの白い扉が目につきました。これは2.5インチのSSDやHDDを取り付けるトレーという説明書きがありました。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケースの右側面内

それにしても何も取り付けていなくても重く感じましたが、ほぼ全てが鉄でできていることが要因だとわかりました。塗装が内部も完全に施され、付属のねじも塗装され、パソコンとして出来上がった際の電気面でのシールド効果などは期待はできないかもしれません。

Fractal Design Define R5 Black Pearl PCケース内のケーブル束線

底面と正面パネルドアを開けると、簡単に取り外しができて、清掃が容易なメッシュのフィルタが取り付けてありました。これまで、いえ今もDELLのPrecisionを使っていますが、年に数回はエアスプレーで埃を飛ばしていましたが、そういったメンテナンスの頻度は下がりそうです。

早くスイッチをオンして動くようにしたくなる印象を受けたケースです。

さて、パーツは概ね揃いました。

自作PCパーツ一式

細かな仕様は組んでから見直すとして、今回の初めての自作PCで使うパーツを決めました。現在のトレンドはどうなのか、という部分で各パーツとも悩みました。今後5年間は仕事で使える、壊れる前に止まる、そういう信頼性のあるパソコンということだけは自身に言い聞かせセレクトしたのが、下記のものです。

  • OS:Windows10 Pro 64bit
  • CPU:intel Xeon E5-2630v3 1個
  • マザーボード:ASUS X99-M WS/SE(microATX)
  • メモリ:Crucial DDR4-2133 64GB(16GBx4)ECC RDIMM
  • ビデオカード:ELSA NVIDIA Quadro M4000 1枚
  • 電源:Seasonic 760W SS-760XP2S 80PLUS PLATINUM
  • CPUクーラー:Cooler Master RR-212X-20PM-J1
  • ケース:Fractal Design Define R5 Black
  • 起動・ソフト用SSD:SanDisk Extreme PRO 960GB
  • 作業用SSD:Samsung 512GB 950PRO M.2 NVMe1.1
  • データ保存用SSD:Crucial CT960M500SSD1 2枚
  • 光学ディスクドライブ:Pioneer BDR-209BK2

上記で一番悩んだのはマザーボードです。その理由はメモリにECC RDIMMを使いたかったこと、ケースの選択肢が広いATXかMicroATX規格のサイズ(穴位置)であることです。探してもなかなか見つからなかったのですが、ASUSからX99-M WS/SE (microATX)というものがリリースされていました。

しかし仕様をよく見ると、M.2ソケットがNVMe対応ですがPCIe 3.0ではなく2.0とSATA3に対応とあります。とすると32Gb/sではなく16Gb/sということになってしまいSamsung SSD 512GB 950 PRO M.2 が生かしきれないということになります。

PCIeのレーンに挿すM2SSDのボードも存在するようなので、その部分は目をつぶりました。

以上のようなこともありましたが、Amazonやツクモ、その他PCパーツを扱っているオンラインショップで価格や在庫があるかを確認しながらすべての注文を終えました。

と注文を終えて翌日、DELLの法人様向け製品限定クーポンが出たことを知りました。なんと20%OFFです。試しにT7810を概ね上記のパーツでフルカスタマイズしてみると、5年保証にしてもほとんど同じという少し後悔する結果でした。ただ、メーカ保証があるから逆に改造などができないのもつまらないので、これはこれ、と納得した次第です。

さて次は届いたパーツの開封です。

GiBとGB?

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パソコンパーツのHDDやSSDの規格を調べているうちに、GiBという単位に気づきました。また時々使うCrystalDiskMarkを5.1.0x64にバージョンアップしたら、そこにもGiBという単位が使われていました。さて、何のことなのか、少しだけ調べました。

CDM-sample.jpg

結論から言うと、デジタル回路ではお馴染みの2進数と、いわゆる身近で普通に使う10進数で、大きな数字になると単位にkやM、G、Tなどの接頭語を付けますが、この接頭語が大きくなるにつれ二つの実際の数値の誤差が広がり、誤解を招かないように新たに単位を作ったのがGiBです。読みは「ギビバイト」です。

お金の世界では1000円を1k円、100万円を1M円などと言います。周波数は1000kHzを1MHzと言い、1000MHzを1GHzと言います。kはキロで1000倍つまり10の3乗を意味し、Mはメガで100万倍つまり10の6乗を意味し、さらにGはギガで10の9乗を意味します。

これは多くの場で使われる世界共通の単位の一例でSI系と言わています。距離のmや重さのgなどにもkmやkgがありますが同様です。

ところが2進数でやり取りをするデジタルの世界では、実際には1kBは1Bの「2の10乗」つまり1024倍となり、「10の3乗」の1000倍とは少し異なる数値になります。誤差でいうと2の10乗は10の3乗より2.4%増という結果になります。

kで2.4%の誤差ですが、Mになると10の6乗と2の20乗で誤差は約4.86%、さらにGでは10の9乗と2の30乗で誤差は約7.37%、さらにTでは10の12乗と2の40乗で誤差は約9.95%にもなります。

HDDやSSDのパッケージに、実際には容量は少なくなります、という但し書きの理由の一つはこれです。

GiBとGB

ただし、GiBなどが国際的に認められてからも浸透することがなく、現在でもGBが主流です。ちなみに読みをもう一度書くとMiBはメビバイト、GiBはギビバイト、TiBはテビバイトとなります。

全く話は逸れますが、自作PCにトライいますが、当初の選択肢にDELLのモデル(Precision)もあったのですが、20%OFFの「法人様向け製品限定クーポン」が出ています。

どうもパソコンの壊れるタイミングと買うタイミングがずれている自分が哀れです。

DELL T3500の不調が災いして、仕事のルーチンが変化して体調不良にもなってしまいました。さて黙っていても仕事に影響が出るだけです。

そのようなわけで、新しくパソコンを導入することにしました。どのようなスペックが必要なのか、3年後、5年後も何らかの改造を施すことで使えるのか、金額的にはどのくらい必要なのか、色々な面からアプローチしています。

かつてのようにDELLのワークステーションのアウトレットモデルが連日のように出てくれば自ずとコストパフォーマンスの優れたモデルに出くわすのですが、玉数が減少、手ごろとは言えない値段、というのが現在の状況です。

ということでスペック云々の前に、入手方法の選択肢、それから不満不安要素を挙げてみました。

  1. DELLのアウトレットモデルを待つ...前述のとおり奇跡を待つような状況で導入時期が全く分からない
  2. DELLの法人サイトでカスタマイズできないモデルを買う...かゆいところに手が届かない仕様のモデルがほとんど
  3. DELLの法人サイトでカスタムモデルを買う...極端に高価
  4. 九十九電機のeX.computerのモデルをカスタマイズして購入する...初めてのDELL以外でのカスタマイズモデルのため購入後のトラブルや品質などが不安
  5. パーツをかき集めて(購入して)自分で組み立てる...初めての自作パソコンという冒険とコストパフォーマンスと信頼性がちょっとよくわからない

仮に自作となるとAmazonのPCパーツカテゴリツクモドスパラパソコン工房パソコンSHOPアークなどのPCパーツを販売しているところを行き来して、価格と在庫を調べる必要が出てきます。

さて話を戻して、どんな仕様のパソコンが必要かを考えてみました。

用途:Microsoft Officeの利用、Adobe AfterEffects、PremierePro、Photoshop、IllustratorのCreativeCloud(CC)といくつかのプラグインの利用、NIのMASCHINE STUDIOの利用など。特にAdobe CameraRAWで大量の写真データの修正やAfterEffectsやPremiereProで修正や補正の間、Officeが使えるなど複数のソフトが動いてくれていればなおよい。AdobeのISV認証を取っているパソコンに準拠した構成が必須。

接続モニタ:4Kモニタを2枚(60Hzリフレッシュレート)

使用環境:戸建て家屋の屋内、周囲温度5から35度。

外部接続:屋内は有線1000BaseT、外部回線はNTTフレッツ光上下1GB/s

OS:Windows10 Professional

以上を満たしてくれれば幸いで、あとは現在のクリエイター向けワークステーションのトレンドなどを見てパーツを考えてみようと思います。もちろん、いま手元にあるDELL T3500のSSDやドライブ、ボードなどは外して新規パソコンに使う予定です。

映像のレンダリング中にブルースクリーンが出ました。そして強制終了して、何度か再起動したところ通常モードで立ち上がりました。

しかしレンダリング中のデータは破損、プロジェクトファイルも保存前の状態でした。

メモリを1枚認識しないというエラーは何度も経験していたのですが、今回のケースもmemoryの文字があったように記憶しているのですが、状況は把握できていません。

さて、その壊れかけのPCですが、2009年にDELLから購入したT3500というモデルです。その主なスペックは下記のとおりです。

  • OS : Windows10 Pro
  • CPU : Intel Xeon X5550 (2009年発売・4コア8スレッド・キャッシュ8MB・動作周波数2.66GHz、ターボ時3.06GHz)
  • メモリ :  DDR3 1333MHz ECC 4GB x 6(合計24GB)
  • グラフィックボード : nVIDIA FX3800 (1GB GDDR3・CUDA192個)
  • HDD : なし
  • SSD : Crucial製M4-CT512M4SSD2が3台(うち1つがシステム用)、同社製CT960M500SSD1が2台
24インチのモニタ2台をつなげてAdobeのソフトで写真のデータ編集、動画の加工と編集とレンダリング、執筆やデザイン、ホームページの製作やメンテナンスなどの仕事専用パソコンとして長いときは1週間連続通電など、やや過酷な使い方をしてきました。

ただ長く使いたいと考えて導入したモデルなので、年に数回は埃を飛ばすなどのメンテナンスも行い、四季を問わず狭い仕事部屋なので室温が28度まで上がればエアコンを入れて使っていました。

HDDをSSDに入れ替え、ネット回線を光にしてから全てが高速になり、Adobe AfterEffectsとPremiereProでリアルタイムの編集映像を見るときやFullHDのmp4に落とすレンダリングの時だけスペックの低さが目立ってきましたが、それを除けばストレスも感じず使えるかと思っていました。

しかしさすがに今回の件で納期遅れまで起こしてしまい、入れ替えを考えるようになりました。

DELLの当日保証(DELLから修理人が仕事部屋まで来てくれて修理してくれる)5年も経過しているため、こればかりはリスク管理が行き届いていなかったと反省しています。

現在もだましだまし使っていますが、写真や動画関連の作業はSurfacePro3でとりあえず行っていますが、やはりメインとなるパソコンの必要性を強く感じています。

そのようなわけで、夜な夜な今どきのパソコンについて調べています。

一般の家電製品でも5年もてば良いといわれ、スマートホンは毎年買い替える人がいるこのご時世に、約7年間もIT関連の製品を使い続けることができたことに感謝しなければならないかなと思う次第です。元電子機器メーカーのエンジニアとしては、DELLの設計品質に敬意を払ってしまいます。